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ごあいさつ

楽天株式会社 執行役員 兼
楽天技術研究所代表 森 正弥

インターネットの発展により社会は劇的に変わりました。日々、膨大なデータが分析され、ネットを通して様々な便益を提供しています。人々の習慣も変わり、EC は当然のものとなりました。AI やIoT 等の技術により、更なる利便性向上が期待されています。ですが、実際の商店、レストラン等の店舗においては、それら技術によってどのように店舗が新しい価値を実現していくのかについて、必ずしもその未来ビジョンが共有されてはおりません。
当課題に対し、2016 年に楽天技術研究所は筑波大学様と共に、大学構内に研究拠点「未来店舗デザイン研究室および実験室」を開設しました。また実験的な課題検証を行う過程で得られた学術的知見をビジネスの場で試験応用することで社会に貢献することも企図し、AI やIoT による新しい店舗デザインに基づいたユーザー体験に関する実証研究プロジェクトを始めました。
初年度は筑波大学芸術専門学群と大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻の学生約30 名と楽天技術研究所の開発者など非常勤の研究員4 名が研究に従事しました。今年度は実際の楽天市場の有力店舗様の参画により、実務的なテーマに取り組むことで、より応用性の高い実証研究を目指します。
今後共、この未来店舗デザイン研究室・実験室を中心とした我々の活動にご注目、何卒よろしくお願い申し上げます。

楽天株式会社 楽天技術研究所 シニアマネージャ
筑波大学 芸術系 客員准教授 益子宗

国際的に高水準な研究と教育を行う筑波大学と共に、2016年に未来店舗デザイン研究室・実験室を立ち上げました。
科学技術の目覚ましい発展や高機能なコンピュータの登場により、私たちは便利な生活を享受する一方で、改めて人々の有機的な関わりやコミュニケーションの重要性を実感しています。これは、店舗デザインにも同じことが言えます。
「未来店舗デザイン」という名称には、売り買いの手段だけでなく、それに関わるあらゆる人同士のコミュニケーションをデザインする、という意味が込められています。
同時に、ただ売り買いの媒介をするのではなく、買い物をする楽しさ、商い(あきない)の楽しさを大切にし、「新しい消費体験の創造」を研究領域の大きな柱の一つとして据えてきた当社の想いも込められています。
楽天では1997年に楽天市場を開設して以来、店舗との絆を築き、現在では45,000を超える店舗にご参加いただけるほどになりました。私たちの研究は、このような素晴らしいパートナーである店舗の経営者・従業員様にも寄与するものでもありたいと考えます。そのため、時に私たちは技術と体験のデザインを通じて、店舗が抱える働き方の課題にも向き合います。
この先、何年にも渡り、商いを通じて社会とのコミュニケーションを楽しんでいただけるように、店舗の皆様の知見や経験知を最大限に活かす新たな仕掛けにも挑戦します。
本共同研究では、研究開発の知見とデザイン思考を組み合わせ、プロトタイプから実証実験までを包括的に扱います。そして切実な社会課題に対して、さまざまな分野の知恵と切り口を結集し、problem based learningという教育的アプローチを軸にしながらも、常に「Fun」を喚起させるソリューションを提示していきたいと考えます。
筑波大学と共に作り上げる社会実装の新しい方法論にぜひご期待ください。

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